平成も腐女子だったわ

日々腐り、日々考えるOL

安室透という素敵な隕石


腐女子のハッピーダイアリーとして記念すべき第1回目の記事なのだが、本来なら推し概念の話とかオススメBL漫画記事をあげるべきかもしれない。が、申し訳ございません。


このたび劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人を観たのでその話をしたい。


簡潔に言おう。




めっちゃやばかった。




最近流行りの言葉・やばたにえんが脳内を駆け巡る。ただでさえひどい語彙力がさらに低下していく感覚に襲われた。いや、襲われている。現在進行形である。本当にひどい。


安室透。Twitterでよく彼を描いたファンアートを見かけていたので存在は知っていた。彼がどういった経歴の持ち主で、彼の声帯が誰かも知ってはいた。だが、彼が画面で動いて喋る様子は実は見たことはなかった。


しかも、白状するがコナンを観たのも十数年ぶりだ。コナンがなぜ少年の姿なのか、灰原哀は何者なのか、蘭姉ちゃんとコナンの関係、そういった基礎知識だけは知っているが、安室のことはTwitterで見るまで知らなかった。


なぜ劇場版を観に行く気になったかと言うと、単純なことで「こんなにいいぞと言う人を見かけるのだからいいのだろう。流行ってるし観に行くか」といった理由である。深い意味はない。


そもそも安室のことをほとんど知らないのに楽しめるのかは謎だったのだが、まあ劇場版なのだから最初に人物紹介が入るだろうと想像して大丈夫だろうと判断した。実際簡単に説明が入ったので大丈夫だった。


さて、ネタバレは控えるべきだろうと思うので、ここからはわたしがどのような感情を安室透に抱いたかを語ろうと思うのだが、それすらネタバレになる人はこの先は読まないでほしい。



まあ、ほんとにひどい語彙力で安室について述べていくだけなんですけど。



安室透。やつはとんでもなかった。彼に抱いた初めての感想は「顔がいい」である。実はこのよく耳にする感想をわたしはキャラクターに使用したことはほとんどない、というか記憶だけだと一度もないし、使っていたとしたらたぶん刀剣乱舞の山姥切国広に対してだと思うのだが、本当にそう思った。顔が、いい。


彼の表情一つ一つが胸を貫くほどツボなのだ。時にかわいく、時にかっこよく、すべてが目に入る度に思わず口を手で押さえていた。いやほんとにねえ、かっこよかった…………。


特にラスト10分はずっとかっこいいが頭を巡っていた。お気づきだろうが既にこの段階でわたしは所謂「安室の女」状態になっていた。ならないわけがなかった。見えている罠にわたしは走って行ったようなものだった。


観る前は安室透にそこまでの強い感情はなかった。観てなにかが変わるとも予想していなかった。想定していなかった衝撃をうけたのだ。もう言い方は悪いが事故だ。隕石が落ちた的な。でもね、それがね、全然嫌じゃないんですよ皆さん……。


映画館を出てわたしが思ったのは「この国で頑張って生きよう」である。オタクは単純である。いやわたしが単純なのである。仕事で嫌な目に合うことも、残業で疲れることも、ゼロの執行人を観たおかげで乗り越えられる。毎日を生きているということは、安室と同じ国で生きているということなのだ。それは言葉にできないくらい素晴らしいことだ。



安室さん、本当にありがとう。あなたのおかげでこれからも生きていく。



わたしは今回の体験でわかったことがある。いいぞという感想が目について気になる映画があれば、それは観に行くべきなのだ。コナンなんてもう何年も観てないしなとか、知識ないしなとかそんな言い訳をしてないで観るべきだった。そんな後悔を感じる映画は今までたくさんあった。キンプリとかな。


だから今回は軽い気持ちで観に行った。それがこんな素晴らしい出会いをくれるなんて予想していなかった。


人生はそんな素敵な事故でいっぱいなのだ。そこに飛び込むかスルーするかをわたしは選ばなければいけない。わたしはスルーを選び過ぎる傾向が強いので反省しよう。それに気づかせてくれた安室さんに感謝したい。


すぐ流行りに飛びつくのはな……なんて変な意地をはってはいけないのだ。



これからは素直になる。



だからわたしは明日、劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢を観ます。